最終更新日: 2023年5月18日

Autify(オーティファイ)は直感的な操作で、テスト自動化を実現できる人気ツールの1つです。Autifyではアプリ画面の操作を記録することで、簡単に自動テストを作成できます。これから自社テストの自動化を目指す方は、Autifyについても知っておきたいところです。

この記事では、Autifyとは何かといった基本的な情報や、主な特徴についてご紹介します。その上で使い方についても簡単に解説しているので、Autifyの利用を検討されている方は是非参考にしてください。

Autify(オーティファイ)とは

Autifyは画面操作を記録するだけで自動テストを作成できる、クラウド型のプラットフォームです。Autifyは、プログラミングの知識がない場合でも、直感的な操作で簡単に自動テストを始めることができます。ただし複雑な処理をする場合は、「JSステップ」と呼ばれるJavascriptを用いたプログラミングが必要になることもあります。

Autifyの主な特徴

Autifyにはどのような特徴があるでしょうか。ここでは、Autifyを選ぶか検討する際に把握しておきたい主な特徴を1つずつみていきましょう。

画面操作をレコーディングするだけでテストシナリオを作成できる

前述の通りAutifyには、Autifyレコーダーというレコーディング機能があるため、テストしたい操作内容を実際にブラウザで実行し、それを記録することでテストシナリオを作成できます。プログラミング知識が不要で、学習コストをかけずに自動テストを作成できる点はAutifyの大きな特徴です。

AIが自動的にメンテナンスしてくれる

自動テストを運用するにあたって問題となるのは、テストシナリオのメンテナンスの負担が大きい点です。メンテナンスが行き届かず、テストの自動化が失敗してしまう事例は少なくありません。

その点、Autifyではアプリの画面が改修などで変更された場合、AIがその変化を認識し自動的にテストシナリオをメンテナンスしてくれます。そのため、自動テストのメンテナンスにかかるコストを軽減することが可能です。

様々な実行環境に対応

複数の環境でアプリのテストを実行したい、というニーズも少なくありません。その点、Autifyは様々な実行環境の自動テストを作成することが可能です。

【Autifyが対応する実行環境】

・OS
Linux、Windows 10、Windows Server 2019、macOS Big Sur、iOS、Android

・ブラウザ
Chrome、Edge、Safari


この他、iPhone XやGalaxy S5などのMobile Emulatorも利用できます。

社内ネットワーク内にあるアプリの自動テストにも対応

ローカルホストや社内システムのステージング環境など、外部に公開されていないネットワーク上のアプリをテストしたい場合もあるでしょう。Autifyでは「Autify Connect」を利用することで、外部に公開されていないネットワーク上のアプリケーションに対し自動テストを作成することもできます。

Autifyのプラン

Autifyはウェブアプリ用の「Autify for Web」、モバイルアプリ用の「Autify for Mobile」に分類され、それぞれ以下の通り3種類のプランがあります。Autify for WebのSmallプランに関しては、14日間の無料トライアルが可能です。

【Autify for Web】

SmallAdvanceEnterprise
料金要問合せ要問合せ要問合せ
月間テスト実行数400~1,000~カスタム
対象アプリ数無制限無制限無制限
テスト結果ログ保存期間30日90日~カスタム
ワークスペース数1(追加可能)1(追加可能)2~
利用ユーザー数無制限無制限無制限
その他/strong>14日間の無料トライアルが可能オンボーディングサポートありオンボーディングサポート、プロフェッショナルサポートあり

参照元:Autify公式サイト

【Autify for Mobile】

StartupBusinessEnterprise
料金要問合せ要問合せ要問合せ
アプリ数無制限無制限無制限
アップロード数無制限無制限無制限
実行回数無制限無制限無制限
利用ユーザー数無制限無制限無制限
最新のiOSバージョン シミュレータ実行環境
過去のiOSバージョン シミュレータ実行環境
並列実行数1カスタムカスタム
その他オンボーディングサポートありオンボーディングサポート、プロフェッショナルサポートあり、セキュリティチェックシート対応

参照元:Autify公式サイト

各プランのより詳しい内容については、参照元のAutify公式サイトでご確認ください。

Autifyの使い方・手順

ここでは、Autifyの大まかな操作イメージをつかんでいただくため、操作手順の概要(ウェブアプリ向け)を紹介します。より詳細な内容については、公式サイトの以下URLで確認下さい。

Autify University

ユーザー登録

利用開始日に代表者へ招待メールが届きます。メールの指示に従い登録画面へアクセスし、アカウント情報(姓名・ユーザー名など)を登録して下さい。

登録完了後、Autifyの管理画面にログインできるようになります。必要に応じて、管理画面からユーザーを追加することも可能です。

初期設定

Chromeブラウザを起動し、他のChrome拡張機能や設定の影響を避けるため新規にChromeユーザーを作成します。そのあとChromeWebストアから「Autify Recorder」をダウンロードして下さい。Autify Recorderを有効にすれば初期設定は完了です。テストシナリオを作成する際は、Autify Recorderを使って画面の操作内容を録画します。

自動テストの作成

Autify管理画面の「シナリオ」メニューから、自動テスト(新規シナリオ)を作成します。シナリオ名や対象URL(シナリオURL)などを入力し、「レコーディング開始」をクリックして下さい。新しいウィンドウとレコーダーが表示され、シナリオのレコーディングが開始されます。自動テストを行いたい内容通りに操作を行って下さい。

まとめ

Autifyはアプリ画面の操作を記録することで、自動テストを簡単に作成できる人気ツールです。Autifyの利用にあたって、「JSステップ」と呼ばれるプログラミングが必要になることがありますが、基本的にはプログラミング知識がなくても始めることができます。他にもAutifyの特徴として、画面改修時にAIが自動でテストを修復してくれる点や、様々な実行環境に対応する点などが挙げられます。