最終更新日: 2024年2月19日

はじめに

はじめに簡単な自己紹介をさせていただきます。
AIQVE ONE株式会社 技術支援部の南美穂と申します。
今までにスマホやコンシューマゲームなどのテスト経験などを経て、今は技術支援部に所属し、社内への技術情報の発信と技術者育成(自動化)を担当しております。

どんな勉強会?

私がAIQVE ONEに業界未経験で入社した当初を思いだすと、当時は設立間もなかったこともあり、研修体制が整っておらず、本当に現場での経験で日々学んでいくことの方が多かったのを覚えています。
業界としては当たり前の情報も、いざそこにぶつからないと情報や知識を得る機会はありませんでした。実際に自分が経験できないと内容を理解できなかったり、自分の知識として落とし込むことができなかったりということが多くありました。

弊社はその状態から、研修や勉強会などを行う体制をつくりました。勉強会では、今までテスト業務の現場で培われた”生の知識”を先輩社員のメンバーから教わることができます。
自身の経験からも、業務に生かせる知識が得られる時間は本当に貴重だと思うので、勉強会で学べる機会があることはとてもありがたいし良いことだと思っています。

生の知識が学べる勉強会

AIQVE ONE では、年間を通してうちの会社ならではの”ゲームテスト”にスポットを当てた勉強会の企画を考えて行っています!
業界未経験で入ってきたメンバーがこの業界でキャリアアップしていくために、知識ゼロでもわかりやすく「聞くだけじゃないワークショップ形式」で実施したりなど…工夫を凝らしながら勉強会を作っています。
この勉強会は基本的に自由参加で、アンケートにて参加者を募りますが、毎月20∼30名ほどのメンバーが参加を希望しています。
当日の飛び入り参加もOKで、学べる場として自由なのも特徴的です。

2021年に実施した勉強会

今回はその中でも、”2021年に実施した勉強会”の内容をご紹介いたします。

【2021年に実施した勉強会】
・Nintendo Switch勉強会:全9回
・マスターデータ勉強会
・ゲームから学ぶ 自動化勉強会
・JSTQB勉強会(年2回開催):全5回

「Nintendo Switch勉強会」全9回

弊社ガイドライン専任テスターが担当する、Switch向けタイトルのテスト全般に関する勉強会。
主にコンシューマのテスト経験が乏しい人員を対象に、必要と思われる知識や経験を広く伝えることを目的として開催されたもので、「開発機の扱い」「システム機能に関する解説」「Switchガイドラインに沿ったテスト実行に必要な知識」など、Switch向けタイトルのテストに関わる上で知っておくべき内容を多く盛り込んだ内容でした!

▶ユーザーアカウントについて

 

▶UGCについての解説資料。 不特定多数の人とやり取りすることで、制限がないと意図していない情報の公開や不適切な言葉など目に触れる可能性が起こりえる。

 

▶CEROについて

 

▶IARCとは何か?

お見せできる資料は以上です。
ガイドライン規定で定められている内容を学ぶ会ですが、ガイドラインテストであった実際の不具合や市場であった不具合の共有もありました。

参加メンバーからのコメントを一部抜粋

「専門知識が必要な内容なので、一貫して教えてくれたのが良かった」

「当時は不明点もあったけれど、今コンシューマーの案件で触るようになって初めてあの時のあれか!と思うことが増えました。」

「いろいろな観点の勉強にもなりました。」

初心者にもわかりやすく今後の業務でもすぐに参考になることが多い内容となっていました!

「 マスターデータ勉強会」

技術支援部所属のテスト設計メンバーが担当する、「マスターデータ勉強会」。
経験の浅い人がアプリを触るだけで理解するには厳しいですが、ゲームのデータを構成するものとして付き物となるマスターデータはテストを行っていく上で必要な知識になります。
そのため、「マスターデータとはなにか」「マスターデータの見方」「羅列されているデータ群の関係性」などを説明し、マスターデータをもとに実際にゲームを触りながらどのように動いているのかを体験していただく内容でした。

▶マスターデータとは?

 

▶データ設計について 「ドラゴンクエスト」のゲームを例に、プレイヤーデータの設計について説明。

上記の資料は内容の一部です。
このほかにも、実際のゲームと仮で用意したマスターデータを見比べながらの説明など、
経験の少ないメンバーにもわかりやすい内容で展開しています。
このマスターデータに関する基礎的な説明やマスターデータが作られてリリースされるまでのフローなどの解説もありました。

「ゲームから学ぶ 自動化勉強会」

自動化と同じような組み方を擬似的にできるゲームをプレイして、自動化操作の仕組みを体験するといった勉強会です。
このゲームのプレイを通して、自動化ツールと同じく自動操作させる仕組みや考え方を理解するのが目的となっており、
ゲーム内ではテキストのスクリプトを書くのではなく、日本語かつ感覚的に自動操作プログラムを作成することができます。ひとことで”自動化”というとハードルが高く感じる人も多くいますが、自動化やプログラミング初心者の人も楽しく体験できる内容となっています。
勉強会といっても参加者同士でゲーム画面を見せ合いながら、雑談も交えてわいわいと進める会となっておりました。

勉強会で遊んだのはこちらのアプリ。

▶『GLADIABOTS』Android プレイヤー自らがAIを作成し、AIに従って行動するロボットを観戦。 敵を倒すために、何度も改善・改良・反復をするといったもの。

▶AIのプログラムを作成して、実行➔修正➔反復

▶実際の各自のゲーム画面をシェアしながら進める。

勉強会は、この記事を作成しております南が担当させていただきました。
当日参加したメンバーからは、

「自動化に似た組み方をするゲームをやることで似たように操作できて勉強になった。」

「組んだ命令指示がそのまま動きとしてすぐにわかるので楽しかった。」

「感覚的に楽しく取り組めた」

など、それぞれにコメントをいただいております!

「 JSTQB勉強会」全5回

JSTQB FLの資格試験に向けた勉強会を実施。
時期は年2回の試験前のタイミングで、既にJSTQB FL資格を取得しているメンバーが講師となり、これから資格試験を受けるメンバーへ向けて勉強会を行います。
教材資料は「ASTERセミナー標準テキスト」を参考にさせていただいています。
http://www.aster.or.jp/business/seminar_text.html

各章の内容に加え、最終回には資格試験を受けるまでの勉強方法や覚え方など、資格取得メンバー独自の勉強法や経験談などを聞くこともできます。
社内で部署を越えて話ができる交流の機会にもなっています。

▶第1章 テストの基礎

▶第4章 テスト技法

 

▶第5章 テストマネジメント

こちらで「2021年に実施した勉強会」の内容は以上です。
2022年も毎月勉強会を企画・実施しています。
今後もブログでご紹介させていただければと思いますのでよろしくお願いいたします!